ラグビーに対する世間の印象は、ラグビーワールドカップ2019以来、大きく様変わりして、日本代表の選手らは、子どもたちの憧れの対象になっています。が、いざ子どもたちに「させるスポーツ」としてのラグビーとなると、危険なのではないか、と危惧する保護者の方も多いと思います。
各所のいわゆるラグビースクールを取材するなかで、中学生以降はともかく、小学生までの年代ではラグビーは危なくないし、むしろ体の成長によい効果があるのではないかと思うようになりました。
その点について2018年、岐阜ラグビースクール理事長の村上栄司氏に取材し、小学館の『80min.』に「ラグビーはトータルバランスに優れたスポーツ」というタイトルで記事を書きました。現在、未就学のお子さん、小学校低学年のお子さんがいて、ラグビーをさせてみようかと考えている保護者の方に知っていただきたく、当時のツイートを再録しておきたいと思います。
(目下の各ラグビースクールさんの活動状況は、#新型コロナウイルスの影響で、さまざまです。基本的には段階的にラグビーを再開しているところです。また、中には子どもが増え過ぎているので、新規の受け入れができないというところもあるようです。そういったイレギュラーな年になっていますので、体験入校などについては、地元のスクールさんに問い合わせてみてください)
この『80min.』の、2018年秋に発行された第1号に、「ラグビーはトータルバランスに優れたスポーツ」というタイトルで書かせていただきました。ラグビーは子どもにとって、かなり理想的なスポーツではないか、という内容です。#ラグビースクール #rugbyjp pic.twitter.com/4VsNhmsUNx
— 藤本幸俊/エディター/🏉with Rugby (@fujiyuki04) March 19, 2020
<「ラグビーはどれだけ走っても、蹴っても、投げてもいい。相手を拳で殴ったり蹴ったりしなければ身体をぶつけられる。ルールが煩雑なように見えて、これほどシンプルで自由度の高いスポーツは他にはないでしょう」#ラグビースクール #rugbyjp
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『自由であるから、運動として多様性があるわけで、上半身も下半身も使うし、投げたり打ったりするスポーツのように体の片側だけに負荷がかかるということも基本的にはない。「成長期にはこの運動の多様性が大切」と村上さんは言います』#ラグビースクール #rugbyjp
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『いくら身体運動として優れていても、ケガのリスクが高いと困ってしまいますが(中略)「小学生では、まだ体格がそれほど大きくない。またピッチも小さく制限されていますので、全力で走ったとしてもトップスピードに到達するケースも少ない」』#ラグビースクール #rugbyjp
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『「結果として互いにぶつかっても衝撃が少なく、体に柔軟性があるので、ケガをしにくいということはあります。20年以上ラグビースクールでの指導に携わっているなかでも、そう感じますね」』#ラグビースクール #rugbyjp
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『ただしラグビーの安全性については、中学生になると少し事情が異なってきます。
— 藤本幸俊/エディター/🏉with Rugby (@fujiyuki04) March 19, 2020
「(前略)トレーニングで筋肉という名の鎧をつけて、肉体的に安全にプレーできる準備をしておく必要があります。(中略)決してお手軽なスポーツではない」』#ラグビースクール #rugbyjp
『けれども、と村上さん。
— 藤本幸俊/エディター/🏉with Rugby (@fujiyuki04) March 19, 2020
「運動面とはまた別の価値がラグビーにはあります。精神性の高さといいますか、インテグリティ(品位)ですとか、カマラディリ(仲間、尊敬)という日本語に訳しにくい概念があります」』#ラグビースクール #rugbyjp
『「そういったことが背景にあってこその試合での達成感、悦びが、ラグビーなのです。練習はつらいことばかりかもしれませんが、ラグビーでつながった仲間との付き合いはずっと続くことが多く、得られるものは大きいと思いますよ」』#ラグビースクール #rugbyjp
— 藤本幸俊/エディター/🏉with Rugby (@fujiyuki04) March 19, 2020
なお『80min.』は先月、第3号が発売になったばかり。楽しいムックですので、ぜひ手に取ってみてください。3号では、ドラマ『ノーサイド・ゲーム』で活動の場が一気に広がった元日本代表キャプテン廣瀬俊朗さんが特別編集顧問に。なんと「浜畑譲」との対談記事も!
■「ラグビーロス」な人たちに元気と勇気を与えたい!『80min.エイティ・ミニッツ 3号』